聖剣伝説シリーズ

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説

本記事では『聖剣伝説LOM』のアニメ版のベースとなる「宝石泥棒編」のストーリーをネタバレも含めながら紹介します。

『聖剣伝説LOM-宝石泥棒編-』とは

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説出典:「聖剣伝説LOM-The Teardrop Crysta-」公式サイト

『聖剣伝説LEGEND OF MANA』は1999年7月15日に初代PS用ソフトとして発売された大人気ゲーム作品です。
(現在ではリマスター化されたことで、PS4やSwich等でもプレイ可能です)

そして20年以上もの時を経て、「宝石泥棒編」をベースとしたテレビアニメ化も果たし、2022年10月から放送中です。

「宝石泥棒編」のキャラクター紹介に関しては「【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編の登場人物やキャラクター同士の関係性」の記事をご覧ください。

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編の登場人物やキャラクター同士の関係性今回は『聖剣伝説LEGEND OF MANA』のテレビアニメ化を記念して、 宝石泥棒編で登場するキャラクターたちを紹介していきます。 ...

宝石泥棒編のストーリーをイベント順に解説

『聖剣伝説LOM』のアニメ作品は、ゲーム版の「宝石泥棒編」をベースに制作されています。

そのため、本記事では瑠璃や真珠姫、サンドラ達がメインとなる「宝石泥棒編」のストーリーだけに絞りながらイベント順に紹介していきます。

【イベント①】まいごのプリンセス

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

主人公と瑠璃(るり)、真珠姫出会いとなるイベントです。

ドミナの町の酒場で瑠璃が妖精のレイチェルに対して何かを強く問いただしており、彼はパートナーとして一緒に冒険中の真珠姫を捜索中でした。
しかし瑠璃は必死になるあまり、彼自身の気迫や強気な聞き方が逆にレイチェルを怯えさせてしまいます。

主人公(シャイロまたはセラフィナ)の方から話しかけたことで、主人公は瑠璃に協力することになります。
そして2人はレイチェルからもらった「ヒスイの卵」を使って「メキブの洞窟」へ潜入します。

洞窟の最深部で待ち構えていたドゥ・インクを撃破した後に真珠姫との再会を果たせました。
真珠姫には「迷子になりやすい癖」があり、この時も彼女が勝手に逸れていたことで瑠璃から怒られてましたが、真珠姫の方にはその自覚が全くないようです。

主人公にお礼を告げた後、2人はシャイロの前から去っていきますが、この時の出会いこそが後に続く「珠魅」と呼ばれる種族全てを巻き込む「宝石泥棒事件」に足を踏み入れてしまったのです。
しかし、この時点で主人公が気づく由もありませんでした・・・。

【イベント②】岩壁に刻む炎の道

瑠璃や真珠姫と別れた主人公は「断崖の町・ガト」を訪れますが、ここでも瑠璃たちと同じ珠魅のルーベンスという名の青年と出会います。
さらに珠魅のもつ”核”を奪い続ける宝石泥棒サンドラを追跡中のボイド警部とも、この町で出会いました。

サンドラは自分が標的に選んだ珠魅の者に対して「予告状」を送ってから自身の仕事(怪盗と殺人)を始めることで有名であり、ルーベンスに予告状が届いたことで彼の護衛とサンドラに会うため、主人公もボイド警部に協力することになります。

しかしサンドラの手際の良さは主人公やボイド警部の認識を遥かに超えており、完全に先をこされたようにルーベンスを殺害された上、彼の命の根源とも言えるを奪われてしまいました。
そしてボイド警部が質問問いただす間もなく、サンドラは颯爽と去っていきました・・・。

【イベント③】波間に眠る追憶

ルーベンスの救出に失敗してもめげることのないボイド警部と港町ポルポタで起きている幽霊騒動を主人公も協力することになります。
しかし、そこで行方不明中の弟(トーナ)を捜索中の衛兵トーマも訪れていました。
トーナは不死皇帝に仕える兵士でしたが、仲間たちと出航中に遭難したことで死亡していたため既に”帰らぬ人”となっていたのです。

そして死亡後の幽霊となったトーナが兄のトーマに愛しますが、シーサイドホテルで騒がれていた”幽霊の正体”こそが「死亡後のトーナ(骸骨戦士トーナ)」でした。

その一方、ホテル内にあるダンスルームでは高慢なザル魚君が人気の踊り子ルヴァーンシュに変装したサンドラから大事な「青い瞳」を騙されるように奪われてしまっていたのです。

【イベント④】ホワイトパール

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

ドミナの町に戻ってきた主人公は瑠璃と再会しますが、またもや真珠姫が行方不明となっていました。
真珠姫は「瑠璃と出会う前までの記憶」を失っており、自身で記憶を取り戻そうと単身で「レイリスの塔」へ向かっていたのです。
幸い、主人公が駆けつけた時点で入り口で真珠姫と再会できますが、戻ろうと諭しても真珠姫の方が聞きません。

さらに塔の最上階にある「運命の部屋」で瑠璃が諭しても、真珠姫がもう少しで何かを思い出せそうな状態のため「もう少し、ここ(塔)に残りたい」と言い張ります。
しかし、ここで記憶の手がかりを少しだけつかめたのも束の間・・・
宝石泥棒サンドラも真珠姫を狙って侵入していた上、主人公たちに向けて自身が宝石を使って作り出した巨大生物「ジュエルビースト」を召喚しては戦わせてきました。

主人公と瑠璃(または真珠姫)の共闘でジュエルビーストを倒せたものの、サンドラの残した意味深な台詞により、ここでは真珠姫の真実や正体に辿り着くどころか、更に謎が深まってしまう結果で終わりました。

【イベント⑤】幸せの四つ葉

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

魔法都市ジオにある魔法学園で出会った少女エメロード「姉たちの核探し」に主人公も協力することになります。

エメロードも瑠璃たちと同じ“珠魅”の種族であることと、同行していた瑠璃が積極的に協力を申し出てきたために主人公も巻き込む形で捜索が始まります。

同じ魔法都市内の学園やフルーツパーラーなどで、3人の姉たちの核を手に入れることに成功しますが、その後に現れたサンドラによりエメロードが殺されてしまいます。
さらにエメロードの分も含めた4姉妹分の核も、サンドラの手で持ち逃げされる結果で終わりました。

【イベント⑥】コスモ

主人公のマイホームに訪れてきた瑠璃から、またもや真珠姫がいなくなったことを聞かされます。
しかも、その直後にサンドラからの予告状も飛んできたため、今度は真珠姫がサンドラに攫われたことが発覚します。
そのため主人公と瑠璃は再びメキブの洞窟に入ると、そこで出会った異形の男性(後に宝石王であることが判明)から、真珠姫がサンドラにより洞窟内の奥へ連れ去られたことを教えられます。

その男性の言う通り、奥でサンドラと真珠姫を発見し、瑠璃がそのまま攻撃を仕掛けますが、実力はサンドラの方が数倍も上でした。
返り討ちに遭った瑠璃は核を傷つけられたため、その場で倒れてしまいます。

後から追ってきた宝石王から殺すのを止められるサンドラですが、彼女にとっては全ての珠魅を許せないため、容赦なく2人を殺そうとします。
そんな絶対絶命の中、真珠姫が“騎士の力”を求めた時・・・
真珠姫と瓜二つの凛々しい女性騎士レディパールが現れました。

この時もサンドラによって召喚されたジュエルビーストを倒した後、サンドラは去っていきますが、その後に主人公はレディパールから「私たち(珠魅)に関わってはいけない」と強く警告されました。

【イベント⑦】月読の塔の誘惑者

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

サンドラから受けた傷が癒えない瑠璃を主人公のベッドで休ませる中、弟子のバドから彼が珠魅であることを聞かされます。
同じ頃、レイリスの塔には真珠姫がレディパールから“己の使命”を聞かされます。
真珠姫の使命とは「今後は真珠姫が蛍姫の後を継いで玉石姫となり、己の涙を流して一族を救うこと」と言われました。

そんな話が続く中、起き上がった瑠璃が主人公と共に真珠姫を取り戻しに入ってきます。
ゲーム版では、この時の会話中に出てくる選択肢でどちらを選んだかにより「瑠璃と共にレディパールと戦う展開」と「レディパールと共に瑠璃と戦う展開」に分かれますが、どちらを選んだ場合でも戦闘に勝利できればストーリーを進行させることが可能でした。

この戦闘後に瑠璃は「運命の剣」を持っているにも関わらず、その剣を抜かない理由をレディパールから問われます。
瑠璃にとっては、敵同士になろうとも同族を斬りたくない思いが強く、それを宣言しますが、レディパールからはそれでは仲間たちを守れないことを諭されます。

それでもレディパールはひとまず真珠姫を主人公たちに託して去っていきました・・・。

【イベント⑧】アレクサンドル

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

ドミナの町へ戻ってきた主人公ですが、瑠璃から「真珠姫をディアナのもとへ連れていってほしい」と頼まれます。

その頼みを受けた主人公は真珠姫を魔法都市ジオへと連れていきますが、かつて「珠魅の族長」であったディアナは過去に見た絶望により自らを石化させていたのです。

都市内で会った瑠璃も加わる中、探索の末に見つけた”心の鍵”を使い、ディアナを元の姿に戻すことに成功しました。
そしてディアナから「珠魅が生き延びるには涙石が必要であること」さらに「これまで珠魅はそのような方法で生きながらえながら種族を存続させてきた歴史」を聞かされました。

さらに、これまで一族を生き延びさせるために自身の身を犠牲にしてきた蛍姫が今でも生きていることを瑠璃や真珠姫から聞かされたディアナは自分の涙で蛍姫を助けようと言いますが・・・
真上から現れたサンドラがこれまでと同じようにディアナも殺害および彼女の核も奪い去ってしまいました。

【イベント⑨】フローライト

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

サンドラに殺されたディアナですが、主人公たちと蛍姫を巡り合わせてくれるための重要アイテムを残してくれました。

主人公は瑠璃と共に魔法都市ジオの宝石店にある宝石箱に入り、寝たきり状態となっている蛍姫と出会います。
蛍姫は過去に自身の身を犠牲にしてボロボロになった後、宝石店の経営者であるアレックスという青年に匿ってもらえていることを話しますが、そんな中で夢魔少女ベルが入ってきては主人公が「蛍姫の夢の中の世界」へと飛ばされてしまいます。

ベルからの話では蛍姫の悪夢を消し去るために、この夢の世界へ引き寄せられたと教えられますが、その世界の中でサンドラとレディパールが言い争っている場面に出くわします。
実はサンドラも珠魅のために行動してきたことが判明し、本来は2人の目標は同じだったのです。
しかし、同じ「珠魅を救う」という目標でも、そこまで辿り着くための理論や考え方が大きく違っているために衝突が起きていたようです。

そんな中でレディパールが倒れてしまい、その隙にサンドラが去っていきます。
サンドラは去り際にレディパールの黒い心臓(核)は長くは保たないことを言っていましたが、倒れた後のレディパールは真珠姫の姿へと戻っていきます。

そこまでの経緯を経て、現実世界へ戻ってきますが、この時の蛍姫は主人公たちの前で深い眠りについていました。

【イベント⑩】ティアストーン

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

宝石泥棒編の最後のイベントとなる「ティアストーン」は少し長いストーリーになるため、それぞれの区切り毎に分けながら紹介していきます。

①蛍姫から真珠姫とレディパールの正体を明かされる

ドミナの町の教会前で会ったボイド警部から魔法都市ジオにある宝石店の調査を依頼されますが、その調査中に再び蛍姫が眠る宝石箱の中に飛ばされます。

そして蛍姫から“真珠姫とレディパールの正体や関係性”を始めとした衝撃的な事実を次々と聞かされます。
実はサンドラも珠魅の種族かつ彼女こそが「アレクサンドル」であり、元々はレディパールとペアを組んでいたパートナー同士の関係でした。
そんな中で蛍姫に命の危険が迫り、2人は彼女を救うための冒険に出ていましたが、その時の会話でお互いの意見や考え方に食い違いが生じたことでサンドラが攻撃した結果、レディパールの核(黒真珠)を傷つけられたために倒れ込んでしまいます。

倒れたレディパールはそのままサンドラに置き去りにされてしまいますが、サンドラが去った後にレディパールの核が黒真珠の傷口から白真珠へ変化すると同時に真珠姫の姿に変わったのです。
そのような変化により何とか生き延びたものの、真珠姫に変化したことで、これまでの記憶も喪失していました。
真珠姫が「瑠璃と出会う前までの記憶がない」と言っていたのには、このような悲しい過去や出来事が原因だったのです。

その後、レディパール(真珠姫)を置き去りにして去ったアレクサンドル(サンドラ)は蛍姫とペアを組んで旅立ちますが、その旅立ちと同時に煌めきの都市も滅亡してしまいました。

②瑠璃か真珠姫と一緒に煌めきの都市へ・・・

蛍姫からの話では真珠姫とレディパールの正体や関係性だけでなく「サンドラの真の目的」も明かされます。
サンドラは珠魅たちの核を集めることで死の淵にいる蛍姫を救おうとしていたのです。

しかし蛍姫もサンドラのやり方に否定しており、レディパールへと「運命の剣」を授けますが、その剣はレディパールから瑠璃、そして主人公へ託されました。
さらに蛍姫から「玉石の王杓」のAF(アーティファクト)も託され、それを使って復活させた煌めきの都市へ向かいます。

③玉石の座で宝石王と最終決戦

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

煌めきの都市にある「玉石の座」では宝石王アレックスが待ち受けていました。
しかし、宝石店を営んでいたアレックスはサンドラが変装していた人物であることも明かされ、サンドラ自身も暴露するようにアレックスから本当の姿(サンドラ)を表します。

しかし、この時点でサンドラは宝石王に対して既に「998個の核」を吸収させていた上、主人公と同行していなかった瑠璃またはレディパールの核を999個目として吸収させてしまいます。
さらにはサンドラ自身も自分の核を献上することで「1,000個目の核」として吸収させたことにより宝石王の身体が巨大なモンスターの姿に変貌します。

主人公と瑠璃またはレディパールとの共闘として「宝石王との最終決戦」で2つの形態に変化した宝石王を倒します。
しかし、これまで宝石王に核を吸収され続けてきたため、瑠璃またはレディパールは「やはり珠魅は滅びる運命」であることを悟ります。

④主人公の涙で珠魅が甦る

【聖剣伝説LOM】宝石泥棒編のストーリーをネタバレ含めて解説「聖剣伝説LOMリマスター版」ゲーム画面/スクウェアエニックス

瑠璃またはレディパールが珠魅が滅びる結末を覚悟した時、主人公が涙を流したことでこれまでサンドラにより殺害されたルーベンスを始めとした珠魅たちが一斉に蘇りました。

これにより珠魅の絶滅を防げたものの、その代償ひあまりにも大きく、今度は主人公が石の状態となってしまいます。
そんな状況の中、皆と一緒に復活した瑠璃が他の珠魅たちに対して「皆の命を少しずつ分けてほしい」と頼みます。

瑠璃は自分たちの涙石を使うことで主人公を元の状態に戻そうとしたのです。
その結果、主人公は再び元の人間の状態に戻れた上に珠魅の絶滅も防げました。

そしてマイホームに戻ると弟子として同居中のバドとコロナが玄関前で待ってくれていました。
瑠璃や真珠姫と一緒に帰宅した主人公も、そんな2人に対して「ただいま・・・」とさりげなく応えます。

まとめ

今回は『聖剣伝説LOM』のアニメ放送前の予習や復習も兼ねて「宝石泥棒編」ストーリーをイベント順にネタバレも含めながら紹介しました。

ゲーム版では主人公(ユーザー自身)が選ぶ選択肢により”戦うボス敵の変化”なども生じましたが、アニメ版ではその辺がどのように進行されていくのかにも注目していきたいですよね。